大地のタイムカプセルを探して

平成12年活動の記録

平成12年体験活動
「地球探偵団 大地のタイムカプセルを探せ!」

文部科学省がすすめる「大学等地域開放特別事業(子供開放プラン)」の一環として、地域の子供たちを対象とした体験学習会を、2001年8月4日(日)と8月18日(日)の2日に渡って実施しました。小・中学生とその親たち約40名が参加しました。

身近な河原にも太古の歴史が記録されている

野外調査の前に現地で博物館の島本先生のお話を聞く

1日目は、名取川の河原で野外調査を行なう予定でしたが、前日の強い雨のせいで川が増水していたため調査不可能というハプニングが生じました。こうした自然を相手にするのが自然史科学の醍醐味でもあります。
気を取り直して、前もって現地で採集しておいた岩石を材料にして、その中から有孔虫という微小な化石を顕微鏡を使って見つけだす実習を行ないました。

一見何も入っていないように見える岩石の破片の中から何百個という小さな化石が見つかるのは驚きだったにちがいありません。

実際に化石を掘ってみよう

2日目は野外のコンディションもよく、地層の見方、化石や岩石の見つけ方、採集の仕方を実習しました。中には、珍しいクジラの耳骨化石を発見した子もいました。
自ら歩測したりハンマーを振るうことで、そこが単なる河原ではなく、大昔の地球の歴史を記録しているものであることを体験してくれたことでしょう。

科学への興味の原点は研究者も子供たちも共通するものであり、このような体験を通して子供たちに科学の芽が育んでくれることをわれわれは願っています。