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図版 23

Mercenaria stimpsoni (Gould, 1861)

ビノスガイ

 



   
分類
  軟体動物門 二枚貝綱 異歯亜綱 マルスダレガイ目 マルスダレガイ科
  Phylum Mollusca, Class Bivalvia, Subclass Heterodonta, Order Veneroida, Family Veneridae
   
時代
  ~現世
分布
  東北以北~オホーツク海,沿海州(現在)
生息深度と底質
  潮間帯下~水深20m,細砂底(現在)
   

同定のポイント

Mercenaria 属

殻は大きくて三角扇形。厚い。ハート形の小月面がくっきり深く刻印されている。主歯は3つ。側歯はない。小月面の咬合部が鋸歯状になっている。内面腹縁は細かい刻み目がついている。套線湾入は小さな三角形。また、殻の外側が磨耗あるいは溶けると、細い放射脈のような模様が顕著に現れる。

竜の口層産のものは、現生種よりも咬板部が大きく、また、高さがあるものが含まれている。日本の中新統や鮮新統より報告されている近似種の M. yokoyamai を含めた詳しい比較検討が必要。