黒鉱鉱床のでき方 企画展「「まっくろ黒鉱 ー驚きに満ちた鉱石ー」」 東北大学総合学術博物館のすべてⅪ

黒鉱鉱床のでき方

他の多くの鉱床と、黒鉱鉱床のでき方は、大きく違います。1950年代まで、鉱床は、地層ができた後に地層の割れ目にそって熱水が通ってできたととらえられていました。黒鉱鉱床も同じでき方をすると考えられていたのです。
しかし、同和鉱業の若き技術者であった林 宗一と堀越 叡たちは、黒鉱鉱床は海底の熱水活動によってまわりの地層と同時にできたとする考えを発表します。海底火山から噴出した硫化鉱を含む熱水が、海水で冷やされて結晶化し、海底に降り積もって黒鉱が形成される、という林たちの考えに基づいて海底火山のある場所を探したところ、多くの黒鉱鉱床が発見されました。
林たちの説が強く裏付けられたのです。

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