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第4回 公開講演会
    「迫りくる宮城県沖地震」

大竹政和教授

講演者 : 大竹政和
(東北大学大学院理学研究科教授)
開催日 : 2001年9月22日

 第4回目となる総合学術博物館主催の公開講演会が、平成13年9月22日(土)に理学部キャンパス内で開催されました。理学部研究科地球物理学専攻で地震学が専門の大竹政和教授を講師とし、「迫りくる宮城県沖地震」という緊迫したタイトルで行われました。集まったのは100名以上の市民です。世界の震源分布がプレート境界と関連しているということにはじまり、地震発生のメカニズムに簡単にふれて、本題の宮城県沖地震について解説しました。1978年の宮城県沖地震(震源:金華山東方沖約60km)では仙台市内も大きな被害を受けましたが、同じ宮城県沖を震源とするマグニチュード7.5クラスの大規模な地震は過去170年の間に30~40年周期で5回起きていたことがわかっています。将来においても、地震発生の可能性は年々高まっていて、実は「今後20年以内に宮城県沖で大規模な地震が起こる確率は82%、30年以内では97%である」という計算結果が得られています。この確立は非常に高いです。さらに、長町-利府断層という活断層が市内を走っていますが、この断層の動きに伴う直下型の地震の発生も気になるところです。「備えあれば憂いなし」また「天災は忘れたころにやってくる」といいますが、とにかく十分気をつける必要がありそうです。

 

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