企画展「みちのくはアンモナイトの宝庫」アンモナイトの型取り体験

企画展 東北大学総合学術博物館のすべて Ⅹ
   「みちのくはアンモナイトの宝庫」 開催の様子

 2009年10月6日(火)~10月31日(土)に、仙台市科学館との共催で、同エントランスホールを会場にして企画展「東北大学総合学術博物館のすべてX みちのくはアンモナイトの宝庫-東北大学のアンモナイト研究100年-」を開催しました。展示期間中の来館者数は、およそ8,300名でした。

「みちのくはアンモナイトの宝庫」会場の様子“みちのく”(北上山地や阿武隈山地の東縁部)は、アンモナイト化石の“宝庫”といえます。古生代半ばのデボン紀から、恐竜が絶滅する中生代末の白亜紀までのすべての地質時代のアンモナイトが産出するのは、わが国では北上山地だけです。東北大学では、1911年の理科大学の発足からアンモナイト研究をおこなってきました。その研究に用いられた、新種を含む多くのアンモナイト標本は総合学術博物館に収蔵されています。本展では、東北大学100年のアンモナイト研究をふりかえりながら、その成果としてのアンモナイト標本を多数展示し、アンモナイトの宝庫としての“みちのく”の新たな魅力を紹介しました。さらに、最近わが国で3個目の標本が発見されたヘリコプリオン(渦巻き状の歯をもつサメ)の歯の化石を特別展示しました。この化石は、何十という歯が渦巻状に並んだ非常に奇妙なかたちをしています。ヘリコプリオンは、この奇妙な歯を下あごにつけ、アンモナイトなどの獲物をとらえたり、切り裂いたり、殻をくだいたりしていたのではないかと考えられています。

化石鑑定会の様子その他、CTスキャンでアンモナイトを視るコーナーもあり、総合学術博物館で開発した、パソコン画面でアンモナイトの内部を自由に探検できるしくみを公開しました。また、「生きている化石」と呼ばれるオウムガイの飼育展示にも挑戦し、会場のマスコットとして、みなさまに親しまれました。10月17日(土)の午前中には、企画展会場周辺にて化石鑑定会が開かれ、午後には体験コーナーとして、参加者を募ってアンモナイトのレプリカの作成をおこないました。鑑定会には、アンモナイトに加えて、二枚貝や巻貝なども持ち込まれました。また、持参された化石には、自身で採集したもの以外に、外国土産の化石もありました。体験コーナーでは、40名ほどの参加者が、本物のアンモナイトを型取りして、人工樹脂の模型を作り、お土産として持ち帰りました。

↓企画展の詳細ホームページをアップしました

 

このページのTOPへ