中沢浜貝塚遺跡


縄文時代前期 

■中沢浜貝塚出土の人骨(縄文時代前期)

 岩手県陸前高田市広田町字中沢に所在する。遺跡は広田半島の南端部に位置し、丘陵の西斜面に立地する。明治40年の野中完一氏の調査で縄文時代晩期の人骨が17体発見され、注目された。昭和9年には国の史跡として指定を受けている。近年の調査結果から、縄文・弥生・平安時代の複合遺跡であることが判明している。今回、展示した縄文時代前期の人骨は、平成9年に陸前高田市教育委員会によって発掘された全身骨格である(写真4)。

4.中沢浜貝塚遺跡:人骨の出土状況

写真:陸前高田市教育委員会提供