kuroko-世界共通の名前 企画展「まっくろ黒鉱-驚きに満ちた鉱石-」 東北大学総合学術博物館のすべてⅪ

kurokoー世界共通の名前

kurokoー日本を代表する鉱石、世界共通の名前です。 昔、「黒物」とよばれ、鉱山でやっかいもの扱いされてきた黒鉱。しかし、精錬の技術が開発された1960年代、銅・鉛・亜鉛をはじめとする15種類の金属を含む、宝のかたまりである黒鉱は、急に脚光をあびはじめます。
その後の研究で、海底火山の活動を伴ったダイナミックな黒鉱形成の様子が明らかになり、さらには、深海底探査の際、400℃の熱水孔付近に生息する驚くべき生物群が見つかり、鉱床学、地質学だけではなく、生物学の分野も巻き込み、黒鉱をめぐる様々な研究が世界中で進められています。

黒鉱は、鉱物の結晶が小さく複雑に入り混じっています。採掘された黒鉱を精錬し、さまざまな鉱石を取り出します。

1908年(明治39年)、当時の農商務技師であった平林武は、北海道・東北地方の黒鉱の調査を命じられます。「黒鉱」の名前が世の中に出た最初の記述を、この報告書の中に見ることができます。

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