アンモナイトとオウムガイの違い/アンモナイトはなんの仲間?/みちのくはアンモナイトの宝庫 東北大学総合学術博物館

アンモナイトとオウムガイの違い

その姿がお互い似ていることで、アンモナイトとオウムガイは近い仲間だと考えらていましたが、最近の研究で、アンモナイトはむしろイカやタコに近いということがわかってきました。それにしても似ているアンモナイトとオウムガイですが、殻の中をのぞいてみると、やはり違っているのです。アンモナイトとオウムガイの違いを比べてみましょう。

アンモナイトやオウムガイは、殻の中にたくさんの空き部屋を作っています。部屋の壁を「隔壁」、空き部屋を「気房」と言います。体は最後の部屋に入っていて、「住房」といいます。住房と気房とは細いクダ(体管)でつながっていて、オウムガイは気房中にガスを入れて浮力を調節しているようです。

アンモナイトとオウムガイの体の違い

最近の研究では、初期室の有無がアンモナイトとオウムガイの基本的なちがいであると言われています。
ちなみに、サザエなどの巻貝もアンモナイトやオウムガイのようなぐるぐる巻いた殻をもっていますが、殻の中をのぞいてみると違いは明らかです。巻貝は隔壁に仕切られた部屋をもたず、巻きの奥の奥まで最後まで仕切られずにつながっているのです。