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シェルベッド地帯をすぎて待ち構えていたものは、二つ連なった釜「龍の玉」です。竜の口渓谷と万助沢をつうじて最大最悪の難所です。釜の深さは、おそらく胸の高さはあるでしょう。年月とともに深くなっているはずです。周囲の岩石は塊状シルト岩で、足場や手がかりがなくて、すべりやすく、手強い場所です。とくに、下りで越えようとするのは大変です。上りの場合、ハンマーで足場をつくりながら何とかクリアーできます。すべらないために、わらじを利用するのが賢明です。私は過去2回だけ上りで越えています。下りはありません。今回もここで引き返すことにします。なお、竜の口本流との合流点はここから100mほど下ったところです。 |
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