これも順序が前後するのですが、途中の淘汰の悪い泥質砂岩中には、こんな貝化石が入っていました。ヒオウギガイのなかま(
Chlamys
のなかま)です。 こういう状態の化石は、貝殻がそのまま残ったものでなく、その殻の印象だけが残ったもので、印象化石(いんしょうかせき)といいます。さらにこの場合は、キャスト(雄型)といって、殻の本来の凹凸と同じかたちが残ったものです。しかも、殻の外側の型なので、アウター・キャスト(outer cast 外形雄型)といいます。