天然記念物 青葉山

公開施設、記念碑等

青葉山キャンパス造成工事/1975(昭和50)年頃か
青葉山キャンパス造成工事/1975(昭和50)年頃か

天然記念物 青葉山

天然記念物 青葉山
昭和四十七年七月十二日指定
 青葉山は大部分がモミ林とアカマツ林でおおわれている。ここは仙台城跡背後の御裏林とよばれた丘陵の一部で、築城以来みだりに人手が加えられなかった。 そのため林の保存は大変よく、表日本の暖帯林と温帯林との接触地帯の自然状態をよく示している。特にここのモミ林は北限地帯のもので学術上貴重である。 また、アカガシ、イイギリなどの暖地性植物も多く、ヒメノヤガラ、ムヨウランなどの腐生植物の稀品にも富む。いままでの調査によれば、高等植物六百六十六種、 コケ植物百三十七種が野生する。
 また、この地域で生息、繁殖する動物も多く、ムササビ、リスなどが現在でもみられる。特に、鳥類は豊富で現在までに七十三種が記録されている。 そのうち、燕雀類が五十種を占め、ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラなどは四季を通して生活している。キジが多く随時林内でみることができるほか、 チョウゲンボウ、ヤマセミなど注目すべき種類も多い。このような自然林が残存していることは学術上価値が高い。
昭和四十八年三月三十一日
文部省
東北大学

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