火力発電用蒸気タービンロータ

公開施設、記念碑等

火力発電用蒸気タービンロータ

 仙台火力発電所は昭和30年代の急増する電力需要に対応する電源として建設され、電力供給の基底部を支える火力発電所として、 当社管内における電力の安定供給に重要な役割を果たしてきました。
 東北電力は、仙台火力発電所リプレース計画として、既設設備を廃止し、発電効率が高いコンバインドサイクル発電設備である4号機 (出力44.6万kW、平成22年7月営業運転開始予定)を建設しました。それに伴い、平成19年 8月20日付で、2号機は1号機と共に廃止となり撤去されました。

<既設仙台火力発電所の概要>
〇所在地 宮城県宮城郡七ヶ浜町
〇出力 52万5千kW(17万5千kW×3基)
〇主な燃料 石炭
○運転開始年月
1号機:昭和34年10月
 [平成15年10月から長期計画停止ののち、平成19年廃止]
2号機:昭和35年11月
 [平成17年3月から長期計画停止ののち、平成19年廃止]
3号機:昭和37年6月[平成16年3月廃止]
○累積運転時間
1号機:273,842時間
2号機:309,817時間
3号機:272,260時間

【解説文】
火力発電用蒸気タービンロータ  このタービンロータは東北電力仙台火力発電所2号機にて41年間運転されたものです。タービンの全長は約18mあり、下図のように左から高圧、中・低圧、低圧の3ロータより構成されています。
 展示品は中央の中・低圧ロータです。同発電所には同型の3台のタービンがあり、1号機は米国GE社製、本2号機と3号機は日立製作所製です。 技術導入から国産化への黎明期における歴史的に貴重な機械であり、機械系同窓会設立10周年記念事業として展示します。
2006年5月20日

最大直径 2433.7 mm
全長 6010 mm
重量 23100 kg
回転速度 3000 min-1
定格出力 175000 kW
運転開始 昭和35年3月
運転終了 平成12年10月
運転時間 277000時間

東北大学機械系同窓会
東北電力
HITACHI

アクセス

A01 機械系1号館 左横