工学研究科史料館

公開施設、記念碑等

工学研究科史料館

電気工学科八木・宇田アンテナ、マイルストーン他展示資料多数

【八木・宇田アンテナ】
八木・宇田アンテナは構造が簡単で高い利得が得られる指向性アンテナで、八木秀次博士と宇田新太郎博士が1925年(大正14年)に発明したものです。
しかし当時の日本ではその価値が理解されず、終戦までに実用化されたのは、山形県酒田―飛鳥間(40km)と新潟県の新潟―佐渡ヶ島間(50km)の2箇所の無線通信のみで、 一般に広く注目されることはありませんでした。これに対して、欧米においては、レーダ用や航空機の盲目着陸用なでに、八木・宇田アンテナの実用化が着々と進められ、 このことが第二次世界大戦の選挙区を大きく左右しました。
戦後、テレビの放送が始まると、このアンテナはまたたく間に広まり、現在、世界中の家屋でテレビ放送の受信用アンテナとして最も広く用いられています。

【田中耕一氏 ノーベル化学賞】
2002(平成14年)年12月10日、2002年のノーベル賞授賞式がスウェーデン・ストックホルムで行われ、田中耕一氏はカール16世グスタフ国王から化学賞のメダルと賞状を授与されました。 受賞理由は、「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」であり、田中氏は生体高分子の分析を可能とした「ソフトレーザ脱離イオン化法」の開発を高く評価され、 日本人で12人目の受賞者となりました。

【西澤潤一氏 半導体工学とオプトエレクトロニクスの開拓】
PINダイオード、静電誘導型トランジスタ、半導体材料の完全結晶育成法、高輝度発光ダイオード(赤・黄・緑)、光ファイバーなどを発明、開発し、科学技術の日本の独創を リードするとともに大学の研究成果の社会活用に貢献されました。近年はテラヘルツ領域の研究の実用化に成功され、「ミスター半導体」、「光通信の父」とも呼ばれています。

アクセス

D10 電子情報システム・応物系 1号館 1F