東北帝国大学理科大学 創設の地記念碑

公開施設、記念碑等

理科大学 講堂・本館遠景/1911(明治44)年頃撮影
理科大学 講堂・本館/1911(明治44)年頃撮影
理学部物理学科(赤レンガ館)/昭和30年代初か

東北帝国大学理科大学 創設の地記念碑

明治44(1911)年設立の東北帝国大学理科大学の記念碑。

【碑文】
明治四十一年二月起工
古河家寄付
明治四十五年三月竣工

東北帝国大学理科大学創設の地記念碑
 わが東北大学は、明治四十年(一九〇七年)六月二十二日東北帝国大学理科大学として発足。東北帝国大学の分科大学の一つとして札幌の農科大学とともにこの地に誕生した。
 この理科大学の建物は、実業家古河虎之助氏から創立費の寄付をうけて建設された。
 最初の建物は、明治四十四年九月にこの碑の後方に木造二階建が建築され、翌四十五年には片平丁と弾正横町に面して赤煉瓦二階建が完成した。
 これらの建物は、約三十五年間にわたって、科学の進展と人材の育成と多大な貢献をなしたが、昭和二十年七月十日の仙台大空襲により不幸にしてその大半を焼失した。
 このたび創設当時建物に用いられた木造屋根の装飾金具および古河家寄贈を印した銅板と赤煉瓦等を配した記念碑を東北大学発祥のこの地に建立することとした。
 われわれは、今六十有余年の昔日に探し思いをいたし翌創設の大業を全うせられ、東北大学隆盛の基礎を築かれた先輩の諸先生の努力をたたえるとともに、深い感謝の誠を  ささげ、あわせてこの栄誉を長く後世に伝えるものである。
昭和四十三年四月二十五日
東北大学

アクセス

B06 多元物質科学研究所 西1号館 前