どくとるマンボウ昆虫展標本箱

追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学

企画展「追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学」

<企画展示>
追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学

企画展「追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学」

  • 【期間】2012年4月28日(土)〜2012年6月17日(日)
  • 【会場】東北大学理学部自然史標本館展示室1階および2階
  • 【主催】日本昆虫協会、日本アンリ・ファーブル会、東北大学総合学術博物館
  • 【協力】軽井沢高原文庫、世田谷文学館、東北大学史料館、東北大学附属図書館医学分館

※パンフレットはこちらからダウンロードできます。(PDF: 1.2MB)

この企画展は終了しました。

2012年4月28日(土)から2012年6月17日(日)に東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)で「追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学」を開催いたします。

東北大学医学部出身の作家である「どくとるマンボウ」こと故・北杜夫氏は、幼少の頃から昆虫採集に傾倒し、その著作にも数多くの昆虫を登場させてきました。中でも氏自身の昆虫にまつわる体験や観察をもとに描かれたエッセイ「どくとるマンボウ昆虫記(1961年)」には、チョウ・トンボ・バッタからノミ・シラミに至るまで185種もの虫たちが現れます。昆虫に対する深い洞察と愛情、独自の自然観をユーモアたっぷりに著した文章は、現在も子どもから大人まで広く親しまれています。

今回の企画展「追悼・北杜夫 どくとるマンボウ昆虫展@東北大学」は、2011年10月に84歳で死去した北杜夫氏への追悼の思いを込めながら、「どくとるマンボウ昆虫記」に登場する昆虫のほぼ全種類(185種中183種)の実物標本を氏の文章とともに展示します。氏自らが採集した標本や、実際に使用していた採集用具も展示します。また、「どくとるマンボウ青春記」に描かれた東北大学や仙台のようすもあわせて紹介します。氏の面影を感じつつ、氏が愛した昆虫たちの世界にふれてみてください。


「どくとるマンボウ昆虫展」は日本昆虫協会の新部公亮氏が主体となって企画立案され、2008年より日本各地を巡って展示されています。 晩年の北杜夫氏と新部氏とは家族ぐるみの深い交流がありました。2011年10月に北杜夫氏が亡くなって以降も北氏への追悼の思いを込めて継続して開催されています。

このたびの東北大学での開催も、新部氏からの提案で企画されました。展示品の標本箱仕立ての昆虫標本は、ほぼすべて新部氏によって制作されたものです。自身が採集したり購入した標本で作られています。新部氏はすでに昆虫好きだった少年時代に、北杜夫氏の「どくとるマンボウ昆虫記」を読んで感動し、本に登場する昆虫を全部集めようと決心したそうです。それから40年を経てその夢を「どくとるマンボウ昆虫展」という形で実現させました。


展示会場のようす

※写真をクリックまたはタップすると拡大表示されます。

展示会場のようす1 展示会場のようす2 展示会場のようす3 展示会場のようす4 展示会場のようす5

<公開講演会>
どくとるマンボウ家の素顔

講演会「どくとるマンボウ家の素顔」

エッセイスト斎藤由香さんによる講演会(2012年6月2日開催)

展示会にあわせて、北杜夫氏のご息女でエッセイストの斎藤由香氏による講演会を開催します。歌人 斎藤茂吉とその妻・斎藤輝子、次男・北杜夫といった才気と個性あふれる斎藤家の人びとの知られざる逸話を、ご自身の経験をもとにお話ししていただきます。ご家族ご友人をお誘い合わせの上、ふるって参加お申し込みください。

※講演後に斎藤由香さんのサイン会を予定しています。斎藤由香さんや北杜夫氏の代表作の書籍販売もあります。

  • 【日時】2012年6月2日(土)13:00より15:00頃まで
  • 【会場】東北大学理学部 生物・地学共通講義室(講演会場は展示会場と同じキャンパス内です。事情により会場を変更する場合がありますが、その場合も同じキャンパス内となります。)
      ※講演会場は同じキャンパス内の「大講義棟」に変更になりました。当日は係員がご案内いたします。
      ※会場への交通は、タクシーのご利用が便利です。仙台駅からのバスの本数が少ないのでご注意ください。
  • 【講師】斎藤由香(エッセイスト、北杜夫ご息女)
  • 【内容】斎藤茂吉の秘話や、茂吉の妻・斎藤輝子が79歳で南極、80歳でエベレストなど世界108ヶ国を旅行した話、北杜夫の躁うつ病のてんやわんやの話など、斎藤一族の個性豊かな実像を語ります。
  • 【参加費】無料
  • 【定員】200名(お申し込み多数の場合先着順)

※パンフレットはこちらからダウンロードできます。(PDF: 3.4MB)

申し込み方法

「郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・希望人数」を明記し、ハガキ、FAXまたは電子メールにてお申し込みください。後日、入場券を送付いたします。

○ハガキ宛先:
〒980-8578 仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
東北大学総合学術博物館 講演会係
○FAX送信先:
022-795-6767
○電子メール送信先:
koen@museum.tohoku.ac.jp
申し込み締切

いずれも 5月28日(月)必着※

※お申し込み多数の場合先着順となります。また締切日を過ぎても申し込み可能な場合があります。電話または当ホームページでご確認ください。

お問い合わせ

東北大学総合学術博物館 TEL:022-795-6767

講師:斎藤由香氏
講師:斎藤由香氏

サントリー窓際OL・エッセイスト。祖父は歌人・斎藤茂吉、父は作家・北杜夫。著書に『窓際OL トホホな朝ウフフな夜』などの窓際OLシリーズ、茂吉の妻である祖母・輝子の生涯を描いた『猛女とよばれた淑女』などがある。

<ギャラリートーク>
マンボウ昆虫展を10倍楽しむ方法

新部公亮さんのギャラリートーク (2012年5月3日開催)

  • 【日時】2012年5月3日(木)13:30より15:00頃まで
  • 【会場】東北大学理学部自然史標本館展示室1階
  • 【講師】新部公亮(日本昆虫協会理事)
  • 【内容】「家の隣の原っぱ」での虫捕りが作家・北杜夫の原点です。いわくつきの虫たちを具体的資料を元に説明します。
  • ※申し込み不要です。当日ご自由にご参加ください。展示室への入館料が必要です。

展示会にあわせて、企画の制作者で日本昆虫協会理事の新部公亮氏によるギャラリートークを展示会場にて開催します。北杜夫氏の親しい友人であり昆虫のことも詳しい新部氏ならではの奥の深いお話を、実際の展示標本を見ながら解説していただきます。みなさまふるってご参加ください。

講師:新部公亮氏
講師:新部公亮(日本昆虫協会理事)

(写真は2012年3月17日、山梨県北杜市オオムラサキセンターでのトークショーに出演の新部氏)

お問い合わせ先

東北大学総合学術博物館
TEL:022-795-6767